肌悩み「乾燥」

美肌カレッジ一覧
米肌ビューティープロデューサー
宇都宮

「乾燥」は、皮膚のバリア機能が低下すると起こります。
「乾燥」するとハリ感がなくなったり、小ジワの原因にもなりますよね。
乾燥状態が長期に渡ると、がんばって保湿しても、なかなか乾燥によるハリ不足や小ジワの肌悩みの解消が難しくなります。
その理由は「乾燥肌環境は、また乾燥した肌をつくり出す」という負のスパイラルを起こすからなんです。
乾燥状態を脱出し、うるおいに満ちた美肌を手に入れるために必要なお手入れポイントをご紹介いたします。

皮膚について「表皮」と「角層」と「角層細胞」

はじめに、皮膚についてのお話です。
皮膚はいくつかの組織に分かれています。一番上にある皮膚組織を表皮(ひょうひ)と言います。表皮はいくつかの「層」に分かれていて、一番外側の層を「角層(かくそう)」といいます。私たちが手で触っているのも角層です。角層は、角層細胞が集まってできています。

角層細胞はNMFといううるおい成分を抱えています

バリア機能が低下すると未成熟な角層細胞ばかりがつくられやすくなります。角層細胞は中にうるおい成分を抱えているのですが、「未成熟」というのは、充分にうるおい成分を抱えていない状態をいいます。反対に充分に成熟した角層細胞は、うるおい成分もしっかり抱えています。角層細胞が抱えるうるおい成分はNMF(ナチュラルモイスチャーライジングファクターの略。天然保湿因子の意味)といいます。
NMFは、ターンオーバーの過程でつくられます。
角層細胞が未成熟な状態になるのは、ターンオーバーのスピードと関係があるのですが、ターンオーバーをご説明させていただく前に、表皮の話に一旦戻りたいと思います。

角層細胞のもとは「ケラチノサイト」という細胞です

表皮はいくつかの層により形成されています。外側から「角層」、「顆粒層(かりゅうそう)」、「有棘層(ゆうきょくそう)」、「基底層(きていそう)」の4つの層から成っています。

表皮は細胞からできています。
表皮にある細胞はいくつかありますが、表皮の大部分はケラチノサイトとケラチノサイトが分化により変化した細胞で占めています。

ケラチノサイトは基底層で生まれ、2個の細胞に分裂し、このうち1個は基底層に留まって次の細胞分裂に備えます。もう1個の細胞は、有棘層、顆粒層と分化しながら上層へ移行し、最終的に角層に到達します。角層内に到達したときのケラチノサイトは分化を経て、核のない細胞に変化しています。これが「角層細胞」です。角層細胞は内部に「ケラチン」という多量のたんぱく質を抱えています。

生物の細胞が分裂をして増殖し、成長する間に構造や機能が変化すること。ここではケラチノサイトが角層細胞という形に変化することを意味しています。

皮膚のターンオーバー

では、ターンオーバーのお話に戻ります。
ターンオーバーとは、下記2つの工程を指します。
① 基底層で生まれたケラチノサイトが細胞分裂を起こして角層細胞になる。 ② 角層細胞が古くなって自然に古い角質となって剥がれ落ちる。

ターンオーバーが速すぎると、角層細胞は未成熟な状態になる

ここで、「NMFはターンオーバーの過程でつくられる」というお話をさせていただきます。
バリア機能が低下すると、ターンオーバーのスピードが速まります。「ターンオーバーが遅いのは良くないと思うけど、速いのはいいんじゃない?」と思いませんか?
実は速いのも決して良くはないのです。
角層細胞の保湿成分であるNMFは、ケラチノサイトが角層細胞になるその過程で同時につくられます。冒頭で、角層細胞が未成熟に成る(NMFが少ない状態)は、ターンオーバーのスピードと関係があるとお話しましたが、それはターンオーバーのスピードが速いと、十分なNMFをつくる時間がないということなのです。
赤ちゃんもお母さんのお腹の中で、十月十日(とつきとおか)を過ごして、大きくなってから生まれてくるように、角層細胞もNMFなどの保湿成分をしっかりと抱え、保湿機能が充分にある角層細胞になるためには、ある一定の期間が必要なのです。

未成熟な角層細胞でできた角層は、バリア機能が低下しています。
そしてバリア機能が低下するとまた未成熟な角層細胞がつくられ、肌の乾燥がますます進む、という負のスパイラルが起こります。
がんばって保湿しても、なかなか肌状態が良くならなかったり、乾燥によるハリ不足や小ジワの解消が難しくなるのはこの悪循環が原因のひとつなのです。

乾燥状態から脱出するために大切なこと

乾燥状態から脱出して、角層をうるおいに満ちた環境に整えるには、ベーシックケア※1の役割である、化粧水とクリームを使用して、「水」「保湿成分」「エモリエント成分」を十分に与えることが基本になります。
そして、水分保持能を上げて、与えたうるおい成分を蓄えられる肌体力をつけることが早道です。

水分保持能とは?

★水分保持能は細胞間脂質と関係しています
角層は、角層細胞が集まってできていますが、角層細胞と角層細胞の間を埋めているのは「細胞間脂質」です。
角層細胞と細胞間脂質は、よくブロックとセメントに例えられます。角層細胞がブロックでその間を埋めているセメントが細胞間脂質です。「脂質」という言葉からも分かるように「油溶性のうるおい成分」ですが、水溶性のうるおい成分も油溶性のうるおい成分も取り込むことができます。

細胞間脂質は、水分を抱え込み蒸発させないようにする力を持っています。この水分を抱え込み蒸発させないようにする力を、「水分保持能」といい、「うるおいを保つ力」を意味しています。
水分保持能の高さは人によって異なります。水分保持能の高い人は水分を抱え込み蒸発させない力が高く、水分保持能が低い人は水分を抱え込む力が低く、すぐ蒸発させてしまうということです。細胞間脂質の約50%を占めているのが、セラミドと呼ばれる成分です。
つまり水分保持能は、主に細胞間脂質にあるセラミドが担っており、人により差が出ます。
セラミドが十分にある肌は、水分を抱え込み、蒸発させない状態を長い間保つことができます

乾燥状態を脱出するには、バリア機能の要と言われる、細胞間脂質の主要成分のセラミドを増やし、水分保持能を高めるお手入れを取り入れることが大変おすすめです。

オススメのお手入れ

STEP 1 肌潤化粧水 or 活潤リフト化粧水(ベーシックケア

★コットン使用がおすすめです
「化粧水をつけるのに、コットンと手、どちらがいいんですか?」というご質問をよくいただきます。
米肌はコットン使用をおすすめしています。
コットンは、多量の化粧水を一気に肌に届けるための「ツール」です。
コットンでつける方が手でつけるより、一度に肌へ浸透させられる量が格段に増えるのです。
「コットンの繊維が刺激になる」「手でつける感触が好き」という方もいらっしゃると思います。そのような場合は、もちろん手でつけていただいて構いません。
他メーカーの商品など、それぞれの商品特徴により、コットンではなく手でつけるタイプのものもありますので、ご注意ください。

※肌本来の健やかな状態を保つために行う基本的なお手入れ(コーセーのベーシックケアの定義です)

★乾燥を感じる部分には重ねづけしましょう
乾燥を感じないときは基本量で構いません。乾燥を感じた際に重ねづけをしましょう。
また、人により、乾燥しやすい部分は異なります。「どこの部分が乾燥しているか」の判断は、自分の「感覚」で構いません。「乾燥しているかな?」と感じた部分に、化粧水の重ねづけをお試しください。

化粧水のつけ方はこちらから

★ローションマスクもおすすめです
手よりコットンを使用した方が、一度に肌へ浸透させられる量が増えますが、ローションマスクは、コットンよりもさらに浸透させられる量がアップします。
「一週間に一度」の目安で取り入れてみるのはいかがでしょうか?
以下の画像は、米肌の「お手入れローションマスク」を使用しています。

マスクケースにローションマスクを置き、化粧水を指定の位置までそそぎます。
画像は「お手入れローションマスクを使用しています」

マスクを広げて顔に乗せ、5分くらいおいてから剥がします。

最後に両手で肌を包み込むようになじませてください。

STEP 2 肌潤改善エッセンス〔医薬部外品〕(スペシャルケア)

ライスパワーNo.11の水分保持能改善効果で、セラミドの産生を促し、角層内の水分量が増えるのと同時に、化粧水などで与えた保湿成分を留める力が高まります。
皮膚の健全化(水分保持能改善)が期待できる商品です。
「がんばってお手入れしても乾燥状態が続く」という方には、特にプラスで取り入れていただきたい商品です。 肌の悩みや状態など、個々のニーズに合わせて行うお手入れです。

エッセンスのつけ方はこちらから

STEP 3 肌潤ジェルクリーム or 肌潤クリーム or 活潤リフトクリーム(ベーシックケア)

皮膚には水分も油分も必要です。また、化粧水で与えたうるおいを蒸発させないために、クリームでしっかり蓋をしましょう。クリームが苦手な方は、軽めのテクスチャーのクリームを選んだり、量を少なめにするなどして調節してくださいね。
クリームが肌にとって必要な理由は「皮膚のバリア機能と化粧品の役割」をご覧ください。

クリームのつけかたはこちらから

いかがでしたか?
乾燥肌は次の乾燥肌をつくります。
化粧水とクリームのベーシックケアと、皮膚の水分保持能をアップさせるお手入れがおすすめです!
ぜひ、お試しください。

※1 全成分:コメエキス、配合目的:保湿 ※2 米ぬか・大豆発酵液/発酵ヒアルロン酸/発酵ポリマーV/2種のコラーゲン/グリセリン
上記全成分:米ぬか・大豆発酵液はバチルス/(コメヌカエキス/ダイズエキス)発酵液、発酵ヒアルロン酸はヒアルロン酸Na、発酵ポリマーVはポリグルタミン酸・キサンタンガム・アルカリゲネス産生多糖体、2種のコラーゲンは加水分解コラーゲン・水溶性コラーゲン
※3 全成分:ライスパワー®No.11(米エキスNo.11) ※4 皮膚の水分保持の改善(医薬部外品の効果として) ※5 年齢に応じたケア